パーテーションは単なる間仕切りにとどまらず、作業効率や集中力の向上にも貢献します。
しかし、種類が多いため「最適な製品や設置方法がわからない」「費用感がつかめない」など、導入に踏み切れないケースも多いようです。
本記事では、パーテーションの種類と役割から、用途・素材・設置方法に合わせた選び方まで、導入の判断に役立つ情報を解説します。
Contents
オフィスパーテーションとは?

パーテーション(パーティション)とは、ワンフロアの空間を用途に合わせて区切るための「間仕切り設備」です。由来は英語の「partition(=仕切る)」です。単に壁を作るだけではなく、レイアウトの自由度を高め、働きやすいオフィス環境をつくるための重要な役割を担っています。
一言で「空間を分ける」といっても、活用法は多岐にわたります。デスク周りに目隠し程度の仕切りを設けるものから、会議エリアとして独立させるものまで、用途によって期待できる効果はさまざまです。また、値段も数千円から数十万円まで、タイプによって幅があるのが特徴です。
オフィスパーテーションを取り入れるメリットは?

パーテーションを活用すれば、仕事をする上でさまざまなメリットが得られます。ここでは、そのメリットや目的を見ていきましょう。
- 動線や空間を分ける
- 視線や音を遮る
- セキュリティを確保する
動線や空間を分ける
パーテーションを設置することで、ワンフロアを用途に合わせて明確に区切ることができます。
例えば、執務エリアと会議スペースを物理的に分離することで、業務の切り替えがスムーズになり、フロア全体の秩序が保たれます。
また、間仕切りのない空間では活用しきれずデッドスペースになりがちなフロアの角や壁際も、仕切りひとつ設けるだけで有効な打ち合わせエリアへと生まれ変わらせることも可能です。
視線や音を遮る
開放的なオフィスはコミュニケーションを活性化させる反面、周囲の動きや音が耳に入りやすく、集中力を削ぐ原因になるという側面もあります 。
パーテーションを導入して物理的に視線を遮れば、周囲を気にせず自分の業務に没頭できる環境が整い、作業効率の大幅な向上が期待できるでしょう。
さらに、パネルの素材や高さを適切に選ぶことで、会話や電話の声が周囲に届きにくくなるため、音によるストレスが軽減されます。
業務の質を安定させるために、適度な静寂と周囲を気にせず仕事に集中できる環境を整えることが重要です。
セキュリティを確保する
オフィスにおいて、情報漏洩のリスクは絶対に気をつけなければいけないポイントです。
仕切りのない空間では、書類やパソコンディスプレイが人の目に触れやすいのが難点です。
パーテーションで視線を遮れば、視覚的な情報漏洩を未然に防ぐことが可能になります。
また、機密性の高い商談や採用面談など、会話の内容が周囲に筒抜けになることを避けたい場面では、パーテーションは大きな安心感をもたらします。
物理的な壁を設けることは、オフィスのコンプライアンスを支える心強い味方になります。
パーテーションの種類にはどんなものがある?

パーテーションは、設置方法や用途によっていくつかの種類に分かれます。
選択肢の違いを把握し、自社の環境に合ったものを選びましょう。ここでは、代表的な3種類を解説します。
- ハイパーテーション
- ローパーテーション
- デスク用パーテーション
ハイパーテーション

ハイパーテーションとは、壁のようにしっかりと設置するタイプです。基本的に、設置には専門業者による施工で、床や天井にビスを使って固定する必要があります。
床から天井近くまで高さがあるものも多く、独立した部屋を新たに作り出すイメージに近いでしょう。折りたたみ式のスライディングウォールもあります。
パネルの素材によっては高い遮音性を発揮するため、役員室や応接室、個室ブースなど、音漏れを防ぎたいスペースに向いています。
また、ガラス張りの固定式を選べば、遮音性を保ちつつ開放感を演出することも可能です。
基本的に、設置には専門業者による施工が必要です。
導入コストはやや高額ですが、耐久性と遮音性の高さを考えれば、長期的には十分に価値のある投資といえるでしょう。
ローパーテーション

ローパーテーションは「置き型(簡易設置タイプ)」とも呼ばれ、天井までの高さのないタイプです。
必要に応じて移動でき、オフィスのレイアウト変更に柔軟に対応できます。
キャスター付きのものや、折りたたみ式のスライディングウォールなど形状は多彩です。
人数や用途に応じてスペースを調整できるため、ひとつの空間を複数の用途に使いたい場合や、プロジェクトごとにチーム編成が変わるオフィス、社員の増減が激しい成長企業などに適しています。
固定式に比べると遮音性はやや劣りますが、空間の使い勝手を重視するなら有力な選択肢になります。
タイプによっては使わないときに端に寄せておけるため、限られたオフィススペースを無駄なく有効活用できるのも魅力です。
デスク用パーテーション

デスク用パーテーション(デスクトップパネル)は、その名の通りデスクの上に置くタイプです。
工事や大がかりな設置が不要で、パーソナルスペースを手軽に確保できる点がメリットです。
対面でも視線が合わない高さに調整すれば、周囲を気にせず業務に没頭できるでしょう。
例えば、集中作業が多い経理部署では前面とサイド面を囲う形状、電話対応が多い部署では飛沫を防ぎつつ視界を遮らないアクリル板タイプがおすすめです。
置くだけの卓上タイプから、天板にクランプで固定するタイプまで形状はさまざまで、素材もアクリル板やフェルトボードなど選択肢は豊富です。
圧迫感を抑えたい場合は透過性のあるアクリルタイプ、吸音効果を重視するなら布製やフェルト素材が適しています。
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パーテーションの選び方は?
パーテーションは種類が多いため、目的を明確にしてから選ぶことが重要です。
用途・素材・設置方法の3つの視点で整理すると選びやすいでしょう。
- 用途に合わせて選ぶ
- 素材・高さで選ぶ
- 設置方法で選ぶ
用途に合わせて選ぶ
まず、設置する目的を明確にしましょう。
会議スペースや応接エリアを新たに設けたい場合は、高さのあるパーテーションが適しています。
空間をしっかり区切ることで、打ち合わせ中の声が執務エリアに届きにくくなります。
一方、個人の集中環境を整えたい場合は、デスク用パーテーションで十分なケースが少なくありません。
コストが低く、全席に導入しやすい点も、選ばれる理由のひとつです。
用途を具体的に想定することで、過剰なスペックや予算オーバーを防ぎやすくなります。
素材・高さで選ぶ
パーテーションの素材と高さは、オフィスの印象と機能性を左右する重要な要素です。
ガラスやアクリル素材は視線が抜けるため、圧迫感を抑えながら空間を区切れます。
来客が多いエントランスや応接スペースなど、開放感を保ちたいエリアに適しています。
フェルトなどの布素材は吸音効果が高く、会話や電話の声が気になる執務エリアに向いています。反響音を和らげたい場合は、吸音パネル内蔵タイプも選択肢のひとつです。
スチールなどの金属製は耐久性が高く、長期使用を前提とした固定スペースに適しています。
セキュリティ対策として頑丈な壁を作りたい場合も、金属製が最適です。
高さについては、座った状態での視線を遮りたいなら高さ120cm前後の腰高タイプ(ローパーテーション)、音の漏れも抑えたいなら施工型パーテーションが安心です。
用途と空間のバランスを考慮し、素材や高さを使い分けましょう。
設置方法で選ぶ
設置方法の違いは、工事の規模やコスト、運用の柔軟性に直結します。
固定式は専門業者による施工が必要ですが、壁としての強度と遮音性が高く、安定感に勝ります。
社長室や会議室など、長期間レイアウトを変えない場所に適しています。
賃貸オフィスの場合は、原状回復の条件を事前に確認しておくことが重要です。
簡易設置タイプは、工事不要で設置できるものが多く、初期コストを抑えられます。
レイアウト変更が生じた際も対応しやすく、組織の変化に柔軟に対応したいオフィスに適しています。
将来的な増員やフロア移転の可能性がある場合は、簡易設置タイプを選ぶとコストを抑えられます。
パーテーションは、用途に合わせた選定が成功のカギ

パーテーションは、オフィスの空間課題を解決する手段として幅広く活用できる設備です。
種類や素材・設置方法によって特徴が異なるため、用途に合わせた選定が導入成功のカギになります。
また、レイアウト全体とセットで考えることも重要です。動線や採光、既存家具との兼ね合いも踏まえた設計を行うことで、空間全体の使いやすさと見た目が一層向上するでしょう。
オフィスレスキュー119Happyでは、パーテーションの選定から設置工事まで、現地調査をもとにトータルでサポートしています。
「何から手をつければいいかわからない」という段階からでも、ぜひお気軽にご相談ください。

