
オフィス家具は、購入以外に「レンタル」と「リース」という選択肢があります。
しかし、両者の違いやメリット・デメリットをしっかり把握していないと、後々コスト面や運用面で後悔することになりかねません。
本記事では、レンタルとリースの仕組みや特徴を比較し、導入時に押さえておきたいポイントをわかりやすく解説していきます。
Contents
オフィス家具のレンタルとリースの違い
オフィス家具の「レンタル」と「リース」は、一見似ているようで、契約形態や料金体系などに違いがあります。
ここでは、オフィス家具のレンタルとリースの違いについて以下の点から比較をしていきます。
契約期間の柔軟性
オフィス家具のレンタルとリースの大きな違いのひとつが、契約期間の柔軟性です。
レンタルは数日〜数カ月といった短期間の利用にも対応しており、急なレイアウト変更や一時的なイベント時にも便利です。
一方、リースは通常3〜5年といった中長期契約が前提となるため、安定的に家具を使用する場合に向いています。
利用目的や期間に応じて、最適な方法を選びましょう。
▼契約期間の柔軟性の違い結論
レンタル | リース |
数日〜数カ月といった短期間の利用に対応 | 通常3〜5年といった中長期契約が前提 |
途中解約の可否
途中解約とは、契約期間の満了前にサービスを終了することを指します。
オフィス家具のレンタルでは、比較的柔軟に途中解約が認められており、必要がなくなったタイミングで返却できるケースが多くあります。これにより、急なオフィス移転やレイアウト変更にも対応しやすいのが特徴です。
一方で、リース契約は原則として途中解約ができず、やむを得ず解約する場合には、残りのリース期間分の料金支払いが生じるケースもあります。
リースを選ぶ際は長期的な利用計画を立てたうえで慎重に契約を検討してください。
▼途中解約の可否の違い結論
レンタル | リース |
比較的柔軟に途中解約が認められている | 途中解約する場合は期間分の料金を支払う |
所有権の有無
オフィス家具の所有権は、レンタルとリースで大きく異なります。
レンタルでは、契約期間中も終了後も家具の所有権はレンタル会社にあり、利用者は常に「借りている」立場となります。
契約が終了すれば家具は返却が必要で、自社の資産として扱うことはできません。
一方、リースでは契約期間中の所有権はリース会社にありますが、契約満了後に残価を支払えば家具を買取れるケースもあります。
将来的に家具を自社の資産として保有したい場合は、リース契約に買取オプションが含まれているかどうかを事前に確認しておくと安心です。
▼所有権の有無の違い結論
レンタル | リース |
契約期間中も終了後に買取ができない | 契約満了後に買取ができることもある |
対象となる家具やサービス範囲
対象となる家具やサービスの範囲も、レンタルとリースでは異なります。
レンタルは、デスクやチェアといった基本的なオフィス家具に加え、会議用テーブル、書庫、パーテーション、応接セットなど幅広いアイテムに対応しています。
さらに、搬入・設置・回収まで含まれているケースが多く、短期間でも手軽に導入・撤去できる点が大きな特徴です。
イベントやプロジェクト単位での活用にも適しており、柔軟な運用が可能です。
一方、リースは一定数以上の家具導入を前提とするケースが多く、長期使用を見越したデスクやチェア、収納家具などが中心となります。
搬入や設置、メンテナンスは別途手配が必要となる場合もあり、導入時には計画的な準備が求められます。
継続的な利用を想定した企業向けのサービスといえるでしょう。
▼対象となる家具やサービスの違い結論
レンタル | リース |
・基本的なオフィス家具全般、少ない台数から借りられる
・搬入、設置、回収のサービス付き |
・一般的にある程度まとまった台数を借りることが前提
・搬入、設置、回収は別途料金が必要になるケースがある |
オフィス家具レンタルのメリットとデメリット
オフィス家具レンタルには、短期間の利用に適した柔軟性の高さが大きなメリットです。
初期費用を抑えて導入できるため、移転直後や期間限定のプロジェクト、急な人員増加への対応などにも便利です。
また、契約期間中のメンテナンスや不要になった際の引き取りサービスが付帯している場合も多く、手間をかけずに運用できる点も魅力です。
一方で、長期間にわたって使用する場合は、レンタル費用が積み重なって購入やリースよりも高くなる可能性があります。
さらに、選べる家具の種類が限られていたり、新品ではなく中古品が提供されたりするケースもあるため、品質やデザインにこだわりたい場合には注意が必要です。
短期的なコストや利便性を重視するならレンタルが向いていますが、長期利用を前提とする場合はリースや購入と比較して検討してください。
レンタルのメリット | レンタルのデメリット |
・初期費用を抑えられる
・短期間や一時的な増員対応に便利 ・メンテナンスなどのサービスが付帯している場合が多い |
・長期利用ではコストが割高
・家具の種類やデザインが限られている ・家具の品質にばらつきがある |
オフィス家具リースのメリットとデメリット
オフィス家具リースは、初期費用を抑えながら中長期的に家具を導入できる方法として、多くの企業で採用されています。
まとまった資金を用意せずに最新のオフィス家具を導入できるため、資金繰りに余裕がないタイミングでも柔軟に対応できるのがメリットです。
また、契約期間中は一定のリース料で利用できるため、費用の見通しが立てやすく、経費として計上できる点も経理面での利点となります。
さらに、契約満了時に家具を買い取れる「買取オプション」が用意されているケースもあり、気に入った家具をそのまま自社の資産として使い続ける選択も可能です。
一方で、リース契約は原則として途中解約が認められておらず、途中で家具が不要になった場合でも契約期間中のリース料を支払う必要があります。
また、短期間のプロジェクトや一時的な使用には向いておらず、柔軟な対応が難しい点もデメリットです。
加えて、契約期間中は所有権がリース会社にあるため、利用者が家具を勝手に処分したり改造したりできない点にも注意が必要です。
長期的な運用を前提とする場合には有効ですが、導入の際は自社の利用期間や運用計画をしっかり見極めたうえでの判断が求められます。
リースのメリット | リースのデメリット |
・初期費用を抑えられる
・長期間安定して家具を使用できる ・会計上、資産計上せずにコスト処理ができる ・契約満了後に買取りできるケースが多い |
・原則として途中解約ができない
(途中解約時は違約金が発生する) ・短期利用には不向き ・契約期間中は家具の所有権がリース会社にあり、自由な処分ができない |
オフィスの使い方で選ぶ!レンタルとリースのおすすめ活用法
短期プロジェクトや急な人員増加には「レンタル」、長期的な利用やコストの見通しを重視する場合は「リース」が適しています。
オフィスの使い方に応じたレンタルとリースの効果的な活用法について解説します。
- 起業・スタートアップには「レンタル」が利用しやすい
- 長期的に運用する本格的なオフィスには「リース」がおすすめ
- 撮影やモデルルームなどには「レンタル」が最適
- 期間限定の店舗やポップアップショップに「レンタル」が便利
起業・スタートアップには「レンタル」が利用しやすい
起業やスタートアップ期は、限られた予算の中でスピーディーに事業を立ち上げる必要があります。
そのようなフェーズでは、高額な初期投資を避けられる「レンタル」の活用が非常に有効です。
デスクやチェア、会議用テーブルなど必要な家具を必要な分だけ短期間から導入できるため、無駄を省きながら柔軟にオフィス環境を整えることができます。
さらに、事業の成長や移転に伴うレイアウト変更にも対応しやすく、変化の激しいビジネス展開にフィットする調達手段といえるでしょう。
長期的に運用する本格的なオフィスには「リース」がおすすめ
長期的に運用する本格的なオフィスには、安定したコスト管理が可能な「リース」の利用がおすすめです。
まとまった初期費用を抑えながら、高品質なオフィス家具を長期間にわたって使用できるため、継続的に人が働く拠点に最適です。
また、契約期間中は定額で利用できるため、予算の見通しが立てやすく、経費処理もしやすいのがメリットです。
さらに、レイアウトやインテリアに合わせて家具を統一しやすく、企業のブランディングや働きやすい職場づくりにもつながります。規模や用途が明確なオフィスを構える場合には、リースを選ぶことで、計画的かつ効率的な空間づくりが実現できます。
撮影やモデルルームなどには「レンタル」が最適
撮影やモデルルームなど、短期間だけオフィス家具を使いたい場面では「レンタル」が適しています。
必要な期間だけ借りられるため、余分なコストをかけずに一時的な空間づくりが可能です。
撮影の雰囲気に合わせたスタイルやカラーを選べるうえ、空間演出の自由度も高くなります。使用後は返却するだけで済み、保管や処分の手間も不要です。
期間限定の利用や一時的な設営には、柔軟で手軽に使えるレンタルが最適な選択肢です。
期間限定の店舗やポップアップショップに「レンタル」が便利
期間限定の店舗やポップアップショップでは、短期間で空間を整え、終了後にはスムーズに撤収する必要があります。
そのような場面では、柔軟に対応できる「レンタル」が非常に便利です。
必要な什器やディスプレイ用の家具を必要な期間だけ借りられるため、初期投資を抑えつつ、理想の空間づくりが可能になります。
また、使用後の返却も簡単で、撤収時の手間や保管場所の確保といった負担を軽減できます。限られた期間で最大限の効果を発揮したいショップ運営には、レンタルが最適な選択肢です。
自社に最適な方法を選んで、効率的なオフィスづくりを
オフィス家具の調達方法は、事業の内容や運用スタイルによって最適な選択が異なります。
短期間の利用や柔軟な対応が求められる場面ではレンタル、長期的な運用やコスト管理を重視するならリースと、それぞれの特性を理解することで無駄のないオフィス環境が実現できます。
オフィスレスキュー119Happyでは、ニーズに応じて選べるオフィス家具のレンタルおよびリースサービスをご提供しています。
短期間の利用に便利なレンタルから、長期的な運用に適したリースまで、利用目的や期間、予算に応じて柔軟にお選びいただけます。
「急な人員増加に対応したい」「移転先で一時的に家具を使いたい」「初期費用を抑えて効率的にオフィスを整えたい」といったお悩みにも最適です。経験豊富なスタッフが最適なプランをご提案しますので、オフィス家具の導入をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。