花粉症のシーズンになると、くしゃみや鼻水が止まらない、目のかゆみがつらいなど、悩まされる人が多いものです。
花粉症は今や、国民病とまで呼ばれるようになりました。
仕事のパフォーマンスにも影響を及ぼす花粉症。
個人の問題として片付けるのではなく、企業活動としての課題と捉え、職場環境の改善に取り組む必要性が高まっています。
本記事では、オフィスで実践しやすい、花粉の室内での対策をご紹介します。オフィスの規模や状況に合った対策を取り入れ、快適な職場環境作りにお役立てください。
Contents
オフィス全体に花粉が広がる原因

花粉症は不快な症状が続き、業務への集中を妨げます。
症状が出やすい環境を放置すると、生産性の低下やミスの増加にもつながりかねません。
適切な対策を行うためにも、まずはオフィス内に花粉が広がる原因を確認しておきましょう。
- 人の出入りによって花粉が持ち込まれる
- 花粉が溜まりやすい環境になっている
人の出入りによって花粉が持ち込まれる
花粉は、従業員が出社するたびに職場へ持ち込まれます。
通勤途中で衣服や髪に大量に付着した花粉が、オフィス内に拡散するからです。
特に、ウールで作られた衣服は、繊維の隙間に花粉が入り込みやすいと言われています。
また、換気口や窓からも外気とともに花粉が侵入し、空調によって室内全体に広がる可能性があります。
このように、オフィスに持ち込まれる花粉の量は想像以上に多いものです。
適切な対策を講じなければ、従業員の健康や業務効率にも悪影響を及ぼしかねません。
花粉が溜まりやすい環境になっている
オフィスの内装によっては、気づかないうちに花粉を吸い込みやすくなっているケースがあります。
その代表例が、フローリングです。
一見ツルツルしてお手入れが簡単に思われがちですが、歩いたり空調の風が当たったりするだけで、花粉が舞い上がりやすいという注意点もあります。
書類が積まれたキャビネットや配線ケーブルなど、掃除が行き届きにくい場所も要注意です。
デスク周り・OA機器も静電気によって花粉が集まりやすいため、特にこまめな拭き掃除を心がけましょう。
職場でよくある花粉症トラブル

オフィスで起こりやすい花粉トラブルには、次のようなケースが挙げられます。
- 仕事の集中力を低下させる
- 同僚や来客とのコミュニケーションに支障が出る
花粉症によって仕事の効率を低下させる
花粉症による不快な症状は、パフォーマンスへの影響を招きます。
例えば、くしゃみや鼻水が出るたびに手が止まると、作業のリズムが崩れがちです。
対処のためにティッシュを取る、鼻をかむといった動作も思考の流れを中断し、集中力の回復にも時間がかかります。
また目のかゆみも、パソコン作業に影響します。ディスプレイを長時間見続けるのがつらいという声もよく聞かれます。
薬の副作用として眠気や口の渇きといった症状が出ることもあり、多くの従業員が仕事中の花粉症に悩まされています。
同僚や来客とのコミュニケーションに支障が出る
花粉症は本人だけでなく、周囲にも影響することがあります。
例えば、会議中にくしゃみで会話が中断される、鼻をすする音が気になるといった場面は少なくありません。
電話対応中に突然くしゃみが出る、来客との商談中に症状が気になって会話に集中できないといった悩みもよくあるケースでしょう。
スギ・ヒノキ花粉の飛散ピークは2月から5月。
多くの会社において、年度替わりの繁忙期と重なる時期です。
最も忙しい時期の生産性を確保する意味でも、職場全体での対策が求められます。
オフィスでできる花粉症対策(行動編)

特別な設備投資を行わなくても、すぐに取り組みやすい方法をご紹介します。
- 花粉を持ち込まない工夫をする
- 空気環境を整える
- こまめな清掃を行う
花粉を持ち込まない工夫をする
オフィスへ花粉を持ち込まないように、入口での対策を強化しましょう。
エントランスや更衣室にコート掛けを設置し、上着を室内に持ち込まないようにするだけでも、花粉の拡散量を大きく抑えられます。
また、入口付近に粘着ローラー(コロコロ)などを置いたり、上着をはたく習慣をつけると、衣類に付いた花粉をその場で取り除けます。
手洗いの徹底も有効です。手指に付いた花粉が室内で広がるのを防ぎます。
「個人の努力」に任せるのではなく、「職場のルール」として周知することが、継続につなげるポイントです。
空気環境を整える
花粉の季節は、換気の方法を見直すことも大切です。
窓を全開にすると外気とともに花粉が大量に流入するため、10cm程度にとどめるのがよいでしょう。
また、オフィス内で空気が滞留する場所は花粉が沈着しやすいため注意が必要です。
サーキュレーターを活用するなど、特定の場所に花粉が集中しにくい環境を作りましょう。
デスクの配置やキャビネットの置き場を見直し、換気の流れを妨げないレイアウトにすることも、長期的な改善につながります。
こまめな清掃を行う
清掃の方法や頻度を見直すことで、花粉の蓄積を大幅に抑えられます。
床の掃除には掃き掃除よりも拭き掃除や吸引を優先しましょう。
ほうきは花粉を舞い上げてしまうため、ウェットタイプのシートを使った清掃が効果的です。
デスクや棚の上も、ウェットティッシュや固く絞った雑巾を使うと安心です。
花粉の季節は清掃頻度を上げることも検討しましょう。
春の時期だけ、定期的な清掃業者への依頼回数を増やすのも、オフィス全体を清潔に保つためには有効です。
清潔に保たれた職場環境は、花粉対策だけでなく仕事へのモチベーション向上にもつながります。
オフィスでできる花粉症対策(環境編)

行動面の対策と合わせて、オフィスの設備や内装を見直すことで、より根本的な改善が期待できます。
費用対効果を考えながら、優先度の高い箇所から着手するのがおすすめです。
- 床材や家具の見直し
- 加湿器を導入する
床材や家具の見直し
フローリングのようなツルツルとした床は、掃除がしやすい一方で、花粉が舞い上がりやすいという注意点があります。
そこで取り入れたいアイデアのひとつが、ラグやカーペットの導入です。
意外ですが、ラグやカーペットは毛足の中に花粉やハウスダストをとどまらせる「ダストポケット効果」があり、花粉の舞い上がりの低減が期待できます。
ただし、掃除を怠っているとどんどん花粉が中にたまってしまうので、こまめに掃除機をかけましょう。
ソファも花粉がたまりやすい場所。
布製の場合はしっかり掃除機をかける、レザーやビニール製の場合はこまめに拭き掃除をするなどのケアが大切なので、ソファ選びの参考にしましょう。
また、換気をする際に花粉が入り込まないように、カーテンを取り付けるのも有効です。
花粉キャッチ機能がついたカーテンもありますので、チェックしてみてはいかがでしょうか。
加湿器を導入する
適切な湿度管理は、花粉症対策としても有効な手段の一つです。
花粉は乾燥した空気中に浮遊しやすいため、湿度を40~60%程度に保つと花粉が水分を含んで重くなり、床に落ちやすくなります。
乾燥が進む冬場から春にかけては、加湿器の稼働が特に有効です。
また、湿度を保つことで鼻や喉の粘膜が潤い、花粉の影響を受けにくい体内環境を整えるのにも役立ちます。
風邪やインフルエンザのリスク低減も期待できるため、通年使用を検討する価値があるでしょう。
加湿器のフィルターやタンクは定期的な清掃が必要です。衛生管理を怠るとカビや雑菌が繁殖しやすくなるため、管理ルールとセットで導入することをおすすめします。
オフィス全体での対策が仕事の質の向上に

花粉症対策は、社員個人の努力に任せるだけでは限界があります。
オフィス全体で取り組むことで、症状を抱える社員が働きやすくなり、集中力の向上や業務効率の改善にもつながります。
行動面では「持ち込まない・払い落とす・清掃する」というルーティンを、環境面では「空気環境の整備・床材や家具の見直し・加湿」をセットで進めることが効果的です。
特に、レイアウトの変更や内装素材の見直しは、花粉対策と同時に清掃性・快適性の向上にもつながります。
オフィスレスキュー119Happyでは、オフィスの課題に合わせた家具の選定からレイアウトの提案、内装改善まで幅広くサポートしています。
「花粉が気になる季節に合わせてオフィスを整えたい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
