オフィスチェアや椅子がギシギシ音がする原因は?軋む音の解決方法を解説

オフィスチェアや椅子がギシギシ音がする原因は?軋む音の解決方法を解説

椅子に座るたびにギシギシと音がすると、集中力が途切れたり来客に気を遣ったりしてしまいますよね。

オフィスチェアや椅子の軋む音は、部品の摩耗やネジの緩み、潤滑不足など、さまざまな原因で発生します。

放置すると音が大きくなるだけでなく、椅子の耐久性や安全性にも影響しかねません。

この記事では、椅子がギシギシ鳴る主な原因と、それぞれの解決方法をわかりやすく解説します。快適で静かな環境を整えるために、ぜひ参考にしてください。

椅子がギシギシ音がする原因と解決策

椅子がギシギシする音は、ネジやボルトの緩み、金属部分の摩耗、潤滑不足などが原因で発生するケースが多く、放置すれば故障や安全性の低下につながる可能性もあります。

本章では、椅子がきしむ主な原因と、効果的な解決策について詳しく解説します。

  • ネジやボルトの緩み
  • 金属同士の摩擦
  • 木製部分の乾燥やひび割れ
  • 座面や背もたれのクッション劣化
  • キャスターや脚部のガタつき
  • 接合部の潤滑不足

ネジやボルトの緩み

椅子のネジやボルトは、日常的な使用で振動や荷重が加わり徐々に緩み、ギシギシ音の原因となります。

組み立て時の締め付け不足でも発生しやすく、特にネジ止め部分の多い金属製やプラスチック製のオフィスチェアは定期的な点検が必要です。

【原因】

  • 長期間の使用による負荷や振動、温度変化
  • 定期的な締め直し(増し締め)不足

【解決法】

  • 六角レンチやドライバーなどで、ネジやボルトを締め直す
  • 緩みやすく負荷がかかる箇所は「緩み止め剤」を塗布する

ネジやボルトは、緩んでも締め過ぎても、椅子が壊れる原因になります。余計な負荷がかからないよう、1〜3か月に1度はネジやボルトの締まり具合を確認しましょう。

金属同士の摩擦

椅子のギシギシ音の原因として、金属同士の摩擦も挙げられます。

可動部や接合部の金属パーツが直接こすれ合うことで軋み音が発生するのです。

長期間の使用によって潤滑剤が切れていたり、ホコリや汚れが付着して摩擦が大きくなると、音がさらに目立つようになります。

【原因】

  • 時間の経過に伴う金属部品の摩耗や劣化
  • 可動部分の油分の不足

【解決法】

  • 潤滑油やシリコンスプレーを使う
  • 部品の状態を見て、摩耗が進んでいる場合は交換する

潤滑油のつけ過ぎはべたつきの原因となるため、少量にとどめ、汚れやホコリを引き寄せないようにしましょう。無溶剤タイプのシリコンスプレーは、金属やプラスチックなど比較的素材を選ばず使用できます。

木製部分の乾燥やひび割れ

木材を使用した椅子は湿度変化により、すき間やひび割れを起こし、ギシギシ音が発生しやすくなります。

これは、湿度によって膨張や収縮を繰り返す木の性質によるものです。

【原因】

  • 湿度変化による木材の膨張・収縮
  • 直射日光や暖房による木の痩せ
  • 接着剤の劣化

【解決法】

  • 室内を快適な湿度と温度に保つ
  • 直射日光や暖房が直接あたらない場所に設置する
  • 椅子を分解し、再接着や補修をする

特に無垢材の椅子は、湿度環境を40〜60%程度に保つのが理想です。 木製の椅子はメンテナンスが難しいため、専門店へ依頼するのがおすすめです。

座面や背もたれのクッション劣化

座面や背もたれのクッションが劣化すると、内部のウレタンやスプリングがへたり、フレームとの接触部分で軋み音が生じるケースがあります。

特に長期間使用しているとクッション材が硬化して弾力を失い、体重を支える際にギシギシと音が出やすくなります。

【原因】

  • へたりやすい低密度フォームの使用
  • 長時間の使用によるクッション材のへたり
  • サポートフレームの不備や過度な荷重による歪み
  • 室温や湿度、日光による劣化

【解決法】

  • シートが取り外せる場合はクッション材や座面を交換する(ホームセンターで入手すれば、自力で修理可能)
  • シートが取り外せない場合はクッション性を補う(低反発クッションやジェルパッドを併用する)

劣化が軽度であればクッション部分を覆うカバーやパッドを追加して負担を分散させる方法が有効です。

劣化が進んでいる場合は、クッション材を交換するか、椅子そのものの買い替えを検討する必要があります。

キャスターや脚部のガタつき

キャスターや脚部にガタつきがあると、椅子に体重をかけた際にバランスが崩れ、ギシギシ音やガタガタ音の原因となります。

特にキャスターの固定部が緩んでいたり、脚部の接合部分が摩耗していると、不安定さが増して音が目立つようになります。

【原因】

  • 摩耗や破損の発生
  • キャスターに絡んだホコリや髪の毛

【解決策】

  • 脚の長さをフェルトや調整パッドで統一する
  • キャスターからゴミを取り除き、動きが悪ければ、潤滑油を差す
  • 改善が見られない場合は、キャスターや脚部を交換する

解決策としては、まずキャスターや脚部のネジを締め直し、緩みを解消するのが基本です。

それでも改善しない場合は、キャスター自体の交換や脚部パーツの修理・取り替えを行うことで、音の発生を防ぎ安定性を回復できます。

接合部の潤滑不足

椅子の接合部に潤滑が行き届いていないと、金属や樹脂のパーツ同士が直接こすれ合い、ギシギシとした軋み音が発生します。

特に長期間メンテナンスをしていない場合や、埃や汚れが溜まって潤滑剤が効かなくなっている場合に起こりやすい現象です。

【原因】

  • 可動部分の乾燥
  • メンテナンス不足

【解決策】

  • 潤滑油やシリコンスプレーを塗布する
  • 定期的に可動部分のゴミやホコリを拭き取り、オイルを馴染ませる

接合部を清掃したうえで、シリコンスプレーや専用の潤滑油を適量塗布すると効果的です。

定期的にメンテナンスを実施すれば摩耗を防ぎ、スムーズな動きを保ちながら軋み音も軽減できます。

椅子のギシギシ音を特定するポイント

椅子のギシギシ音を解消するには、まずどの部分から音が出ているかを特定するのが重要です。

座ったとき、体を傾けたとき、キャスターを動かしたときなど、状況によって発生箇所は異なります。

1.音がする場所を見つける

椅子の背もたれ・座面・ひじ掛けを軽く揺らしながら、前後・左右・裏側に耳を近づけて探りましょう。

2.音の種類を見極める

<金属製>

  • ギシギシするならば、ネジやボルトの緩みが考えられます。
  • 金属がこすれるキュッキュッとした音は、油切れの恐れがあります。

<木製>

  • 木製椅子の軋みは、乾燥やすき間が発生している可能性があります。

3.椅子の脚を動かす

椅子を動かしてキャスターや脚から異音が聞こえないか確認します。

例えば、座った際に音がする場合は座面や接合部、背もたれに体重をかけたときに鳴るなら背もたれのジョイント部、移動時に音が出るならキャスターや脚部が疑われます。

このように発生する動作を一つずつ確認し、原因箇所を絞り込めば、適切な対処につながります。

椅子の買い替えの目安

椅子の買い替えの目安として、一般社団法人 日本オフィス家具協会では標準使用期間を8年としています。

この目安のほかにも買い替えを見極められるサインがあります。

買い替えのサイン 原因
ネジやボルトがすぐ緩む フレームに歪みが生じている
潤滑油を差しても異音がする 金属の摩耗や劣化が進んでいる
木にひび割れや大きなすき間がある 湿度や温度で劣化し、荷重に耐えられない
肩や腰に負担がかかるほど、座り心地が悪化している クッションのへたりが進み、フレームに負荷がかかっている
リクライニングに不具合がある 背もたれが破損している可能性がある
使用中に座面の高さが下がる ガスシリンダーが破損している
転倒のリスクがある キャスターや脚が破損している
7~10年以上使用している 全体的に劣化が進み、安全性に不安がある

このような症状が見られたら、買い替えを検討しましょう。また、修理費用が新品購入よりもかかる場合は、買い替えがおすすめです。

新たに椅子の買い替えを検討している方は、以下の記事も参考にしてください。

疲れないオフィスチェアが欲しい!選び方のポイントを紹介

参考:「JOIFA標準使用期間について」(一般社団法人 日本オフィス家具協会)

種類もデザインも豊富!椅子の買い替えならオフィスレスキュー119Happy

椅子は定期的にメンテナンスを行えば、不具合が大きくなる前に対処でき、長期的に使用できます。ただし、丁寧に扱っていても寿命は避けられません。

修理より新規購入の方が費用が安く済む場合もあるため、買い替えのサインや専門家の意見を参考にしながら検討するのがおすすめです。

オフィスレスキュー119Happyでは、多彩な種類やデザインのオフィスチェアをお得な価格で取りそろえており、新品だけでなくユーズド品も取り扱っています。

1脚からの購入はもちろん、複数台まとめての導入にも対応可能です。買い替えをご検討の際は、ぜひお気軽にご利用ください。